Dress custom

✂︎服を作って着るのが好きな人

サテン生地を切る、縫う、アイロンする方法

フリルを合わせる

縫うのが難しいサテン。

滑る ズレる シワが光沢で目立つ...

 

先日シルクサテンを縫った時と仕事で師匠に教わった事を思い出して、

気をつける事、上手くいった方法などまとめてみたいと思います。

これからサテンを縫う方に合う方法があれば幸いです。

 

目次

生地選び

ミシンの下準備

生地を切る時

縫う時

縫い代始末

アイロン

最後に

 

 

サテンの中でもストレッチサテンが縫いやすい

サテンにも色々ありますが、全く伸びないものはかなり縫いにくくシンプルな形ほど縫い目のシワが目立ちます...(苦い記憶)

これから生地を選ぶのであれば、

  • ストレッチサテン
  • 薄地よりも中肉くらいの生地

が縫いやすいという点でおすすめです。

 

押さえはスムース押さえ 針先が潰れてないか確認

 

押さえは金属のものよりスムース押さえ(テフロン押さえ)が滑らず縫いやすい

また、針先は潰れていないか確認。もし潰れていたら糸引きの原因になります。

 

針や糸は薄地用が良いとよく書かれていますが、私は大体普通糸と普通針です。

個人的には上手くいかなかったら試す くらいで良いかと。(ただサテンは針穴が目立つので縫い直しにはご注意を)

 

それより糸調子大事-- ハギレで試し縫いして糸調子を合わせてから縫うのがおすすめ。この時針穴も確認できますし。

  • 糸調子が強すぎると縫い目がひきつれる 
  • 糸調子が弱すぎると縫い目が緩み割れる

 

光沢の方向がある

生地を遠目で見ると、上下逆の時光沢が違うのが微妙にわかると思います(生地にもよりますが)

  • もし気にならなかったら、そのままでOK
  • 気になる場合は型紙の上下を揃えて生地に並べる(一方裁ち)

仕事でもドレスのスカートなどパーツの大きいものは、一方裁ちすると用尺が大変なことになるので、上下混ぜて差し込んでました。(上にさらにチュールなどが重なり目立たなかった)

パーツの小さい型紙(上身など)の時は上下をそろえておくと良いかもしれません。

 

生地の縦と横が直角になるように整えて置く

薄地であるほど裁断の時も生地が歪みます..汗

まずは生地の縦と横が直角になるように整えて置くのが大事かと

 

生地の横地は裂けば横糸がまっすぐな状態に(ハサミで切った線が横地にまっすぐとはかぎらないので)

裂く時は、生地のミミにハサミで切り込みを入れ、そこから両手で横に引っ張ります。するとビーーっと裂けます。(生地によっては裂け目がびろびろになったり糸引きが出たりする場合があるので、いらないところで試してから)

 

生地の縦(生地のミミ)を机の端のまっすぐなところ(床の場合はフローリングのまっすぐな線)に合わせてまず置き、

生地の横が直角になるように整えて置く

それから型紙を置いていきます

 

型紙はわにせず、左右対称の型紙を作って、一枚の状態で裁断すると歪みが少ない

型紙が大きいと大変ですが、ただでさえ生地がすべって逃げていくので

型紙はわにせず、左右対称の型紙を作って、一枚の状態で裁断すると歪みが少なく済みます

 

ズレを確認 薄紙があれば一緒に切るとズレにくい

生地を切る時は、どうしてもハサミの進行方向に生地がずれていくので

型紙どおりに裁断できているか確認していく必要があります。

 

薄紙があれば、生地の下にひいて切るのがずれずに良いのですが

型紙が大きい場合など そんなにたくさん薄紙無いよって事もあると思います。

 

そんな時

一辺切った後、切り始めの型紙の角を確認。生地がずれていたら角を合わせて直す→次の一辺を切る

というのを繰り返していくと良いとのこと(師匠談)

 

 

縫う前に生地を平置きしてまち針を打っておく

縫う前に、生地を中表に合わせて

型紙の上に置き、合わせてまち針を打っておいてから

縫う

脇身頃を重ねる

生地を型紙に合わせて置く

というのがポイント

スカートの脇など生地端がバイアス(布目が斜め)になっている場合は特に普通に置いただけでは生地の目が歪んでいる事も

型紙に合わせる事で生地の目を整え、その状態でまち針をうつと、

縫い伸びなどを軽減できるそう

 

縫い目が伸びると、波打ったりして綺麗で無いので...

まち針をつけて縫っても多少伸びるので、アイロンで浮きを抑えたりして。もう必死。

※生地によってはそこまで苦労しないものもあり。

一度縫ったら、縫い目を着た状態のように垂らして確認すると良いと思います

 

 

地の目(生地のみみに平行の縦の布目)が通っているとピリつくので、縫う時に少し張る

以前シルクサテンで縫ったこちら

参考甘い服」三日月フリルトップ作りました

完成

だと、前中心の身頃が生地の縦目が通っているのでとてもピリつきやすかった

画像右側の接ぎは、それでもピリついてますね..汗

(自分用なので、もういっか となった)

 

何も考えずに縫うとこんな感じ

縫い目のシワが光沢でさらに目立っております

接ぎ目にシワ

それを、地の目(生地の縦目。ミミと平行)が通っている前身頃の生地端を

上にして、縫う時に少し引くように縫うと

引くように縫う

シワがとれました

接ぎ修正後

 

地の目が通っているところにぜひお試しを

 

 

目打ちを使ってズレないように押さえながら縫う

薄地や落ち感のある生地は特に、

縫っている時に生地端がずれやすく、縫い代が安定しない

 

その時役立つのが目打ちです。(100均にも売ってます。)

生地端をおさえながら縫う。

生地を縫う

不器用な私はまっすぐ縫うには、マグネット定規もはずせません

参考 まっすぐ縫う方法 道具

 

生地がバイアス(生地の目が斜め)の時には、

縫う時に生地の縦横が直角になっているか確認しながら縫うと

伸びにくくなります。

次の ロックミシンで気をつける事 で詳しく書きます

 

ロックミシン(ジグザグミシン)で気をつけること ロックミシン以外にも袋縫い、パイピング始末

 

生地によっては生地の目が斜めの時に特に、

ロックミシンをかけるとビロビロに伸びる事があります。

 

そんな時はロックミシンをかける時に、

生地の縦横が直角になるよう手で整えながら縫う

ロックミシンの時生地の目

バイアス(生地の目が斜め)の時は縮めるような感じ

生地をよく見ると布目の線がわかります。

布目が見にくい場合は、裁断した時の生地の目を思い出してください

 

これはロックミシンに限らず、ミシンで縫うときも同じ

師匠に教わった方法、今でも役立ってます。ありがたや

 

 

急いでる時は、ロックミシンの作動(右にある伸び縮みを調整するレバー)を縮めるのもビロビロ回避に役立ちます

 

 

また、縫い代をロックミシンする他に、袋縫いやパイピング始末という選択肢もあります

参考

薄地、透ける生地の縫い代に 袋縫いの方法

パイピング縫い方

 

スチームアイロンだと輪じみになる可能性が もし輪じみになった時は

仕事でサテンにスチームアイロンをかけ、輪じみを作ってしまった事があります..汗 顔面蒼白。

蒸気の水分でシミに 生地によってはシミになりやすいものがあるようです。

 

輪じみになったら、ソルビースプレーを使用(油性と水性があります。)

シミ部分にスプレーし、時間を置いて粉を叩くと、、

消えた!※生地やシミにもよりますが、職場では使ってました

スプレーは離してまんべんなくスプレーするのをお勧めします

ソルビースプレーが液体状に生地に落ち、それがまたシミになった事があります

(その時はサンドライでシミが落ちました)

 

 

ミシン油のシミにはサンドライを使用してました

 

あたり(縫い代の線)が出やすい

アイロン時、裏から縫い代をアイロンして

表に返してみると、、縫い代の線がついてしまってる..

生地によりますがサテンは光沢で特に目立ちやすいです

そんな時は

  • 縫い代と表生地の間に厚紙を挟んだり
  • アイロンを浮かせ、先だけ縫い目の部分につくようにアイロン
  • 普通にアイロンした後、あたりが出てしまった部分にもう一度アイロンし直す

などしてあたりが出ないように気をつけると良いそう

工業用アイロンの場合は重すぎて浮かせてアイロンするなんて無理!ってなりましたが

私は普通にアイロンして、あたりが出たらその部分だけ縫い代を避けてアイロンし直す

を一番よくやります

 

 

最後に

地の目ってすごく出てきましたが、切る時にも縫う時にもアイロンする時にも

布の目を歪まないようにすると綺麗

 

私もまだまだ修行中で偉そうなことは言えませんが、失敗沢山してきました 汗

上手くいかない時に、どうして上手くいかないのか?考えると光が見えますね(それでも上手くいかない時も多々あり)

 

 

あとミシンの薄地のダイヤルってありますが、私はあまり使ってません

ミシン下の送り歯が緩やかになる(縫う時下にした生地が送られすぎない)

んですが、ミシン目が細かくなりすぎたりしてあまり上手くできない

 

上記の方法でも出来ない やり方が合わない方は

試してみても良いかもしれません。

 

上手く縫えないと苦戦しますが、上記の方法で

合うものがあれば幸いです

 

読んでいただきありがとうございました!