ボディはディスプレイだけでなく、服作りにもとても活躍します
自分のサイズに近い洋裁用のボディがあれば、できる事はもっと増えます。
3つ持っている(自分サイズの1つで十分 笑)私の
洋裁用のボディ(トルソー)の使い方をご紹介。
目次
ボディがあればできる事
作り途中の服を着せて確認できる
どんな服を作っているかにもよりますが、
縫っている途中でボディに着せてみると、
- バストダーツのアイロンがまずいな、、
- シワになってる... 糸調子がきつかったかな? 縫い代の処理がまずかったのかな?アイロンがまずかったのかな?
- ポケット付けの位置のバランスはこれでよかったかな?(型紙付きの本など使用する場合)
- えりは左右対称かな?
など、途中で確認する事ができます。
なぜ途中かというと、最後まで一気に縫ってしまうと、ミスった時ほどく箇所が
増えるから。
人体の形は立体的なので、ボディに着せてはじめて問題に気づくことも多いです。ハンガーではこうはいきません
昔働かせてもらっていた縫製工場では、ジャケット縫いの途中に何回もボディに着せてチエックがありました。
(着せる時には、中心がずれていないか?肩線がボディと合っているか?確認して着せてください。)
スカートなどの裾上げに
落ち感のある生地で作ったフレアスカートの場合、
生地がバイアス(縦目と横目で構成される生地の布目に対して斜めであること)
になる部分が多いので、
型紙で裾線をまっすぐにしていても
どうしてもバイアスになっている部分が垂れてきます。
逆に縦目や横目は垂れにくいので裾線がガタガタに。
子供用ですが、仮縫いの時はこんな感じ。
縦地の目がとおっている前中心よりも、バイアスの脇側の裾線の方が長くなっています。(わかりにくくてすみません...)
こんな時はウエストをまっすぐにボディに着せ、裾を裁ちばさみで切ります。
仕上げたい丈に縫い代を足して、ウエストから前中心、後ろ中心をメジャーで測り(ボディに着せたまま)切る位置にまち針をつけておきます
まち針の位置は床上がり○㎝と定規で測り、脇、後ろも同様にまち針で印をつけて、それをガイドにハサミで切っていきます。
もし後ろ下がりなど、裾線に前後差をつけたい場合はまち針をうつ時に後ろ下がりの寸法にしておきます。
布をボディにあててデザインやパターンを考える事ができる
デザイン画から型紙を作る時に、紙からではなく仮布をボディにあててシルエットを作ってからそれを紙に写し、型紙にする方法(立体裁断)もあります。
何回も何回も修正して完成させる工程は忍耐そのもの。すごい。
自分で着る分にはパターンはなくてもいいか、、と
布を当てながらデザインを考えたジャージのワンピースがこの2つ。
ボディがあればこんな事もできます。
伸縮性のある生地や落ち感がある生地だと、
紙だけではわからない生地のたれ具合もボディに布をあててみるとわかりやすい。
伸縮性のある生地を縫う時の糸はレジロン糸やウーリー糸を使用すると糸切れしにくいです。
私は縫い代始末にグログランテープを使ったり、三つ折りしたりしました。
伸縮生地でワンピースを作る時には、伸び方向にも注意です。
生地によって伸びる方向が違うので、タテヨコに引っ張ってみて
伸びる方を服の横地にします。伸びる方を縦に使うと、時間が経つにつれて丈が伸びていってしまうので。
ドレスはボディに布をあてて型紙をとる
ドレスなどの体にフィットした形を作る場合は、ボディに布をあてて形を作り、そこから型紙をとります
できるだけ着る人のサイズにボディを合わせて作っていきます
ザックポーゼンさんのインスタには、たまに製作過程の写真が出てますが
棉などが入っているであろう限りなく人体に近い棉襦袢をボディに着せて製作しているよう。パターンも縫製もめちゃくちゃ難しそうなのに美しいドレス尊敬しとります。
こんな感じで色々な使い方があるボディ(トルソー)を使用して、
さらに服作りを一緒に楽しみましょう!