服作りに関する漫画といえば
ご近所物語?パラキス?ジェリービーンズ?海月姫?それもいいんですが、
私は「繕い裁つ人」がすごーーーーーく好きです。
目次
繕い裁つ人 とは?
この本の主人公は職人気質の女性で
服にまつわる感情も丁寧に描かれています。
読むと、大事に服を着るっていいなあと暖かい気持ちになる。なんか作りたくなってくる。
ものづくりを仕事にする人にとっての学びもあります。
つーか、市江(主人公)すごすぎ。
メンズのテーラリングもレディースのドレスもデザイン、パターンから縫製までできるって超人じゃね!?
ってなりますが、子供の頃から祖母に仕込まれていたのでしょう。
印象的な作中のイベント「夜会」
なんとも印象的な作中のイベントが、
町内のご夫婦を招く『夜会』
夜会は町の夫婦の皆んなが恋人に戻る日なの 皆照れ屋だからそういう機会を作んなきゃって
祖母がよく言ってた おしゃれは自分のためにするもの
でもとっておきの服はたった一人のだれかのために着るもんだって
素敵ーー!妄想広がる
夜会のエピソードは映画にも描かれていて、とても素敵です。映像も綺麗。
撮影が行われた南洋装店の洋館「旧平賀家住宅」(兵庫県にあり)もレトロでとても素敵。一回行ってみたいなあ
ちなみに作中に市江が行きつけの喫茶店で食べる
大きなチーズケーキが美味しそうすぎるので、ケーキ食べたくなること必至。
心に残った印象的な言葉
市江の言葉
私、お直しけっこう好きなんです。
皆、コンプレックスだらけで それでも少しでも綺麗に見せようって一生懸命なの とても健気で愛しい人達だわ
コンプレックス大いにあるので激しく共感。
市江の祖母の言葉
仕立てってのは決して安くないだろう?
一生に1着って人も少なくない 私たちにとっては数ある中の1着でもね
だからね 市江 私たちは願いながら縫うんだよ
その人がうんと美しくなるように
その人の人生が成功するように
その人に最高の幸福が訪れるように
仕立てたものはどんなものもみんな自分の誇りにも恥にもなる
この漫画を読んでいた頃、ウエディングドレスの縫製をしていたので、この言葉たちを胸に刻みながら縫わせてもらってました。
師匠元気かな、、
服を着た人たちの言葉
10年20年おんなじ服と連れ添うていけるのがどんなに幸せなことか
見てるのはすごくかわいくて飾ってるだけで気分良くなるんだけど
着ると全然かわいくないの 私が邪魔で
ドキッとします。デザイン考えるときに考えさせられます
ワンシーズン使い捨てではない、服と連れ添うという表現がとても素敵だなと思った次第です。
ああ、、書いてから読み返したくなってきた。
何かを作るのが好きな方にぜひ。